交換教員として本学に滞在中の中国・東北林業大学の程銘講師をお招きして、第46回平和
講座を開催しました。
程銘講師は「中国の“調和世界”理念と東アジア共同体」と題し、中国の対外政策ドクトリン
がイデオロギーに拘束されていた時代から「調和世界」をめざすものへと変化してきた歴史
を述べられ、この外交理念は世界の潮流とも一致し、アジア地域において平和共同体形成
を促進することに寄与するものであると指摘。
体制や文明が異なる様々な国家が平和的に
共存する「調和世界」を現実のものにしていくためには、「友愛」を掲げる現日本政権もその
スローガンにふさわしい対応が期待されること、日中両国間で環境保護など具体的な
「協力」の実を上げること、そして、なによりも日中両国の青年が交流と相互理解を深め、
連帯を強くすることが重要であると語られました。